短縮URLを使うのは止めましょう その使い方、合っていますか?

 投稿日時
2014/01/20 14:36:39
 最終更新日時
2014/01/20 14:36:39

短縮URLをこんなところで見かけました

私はきちんと読むもの以外はメールマガジンというものを購読せず、もし登録されてもとっとと購読解除してしまうのですが、先日参加したとあるセミナー経由で、新しくメールマガジンが届いていました。
さて、今回も解除するか、とスクロールしているとこんな記述が。

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・○○○○のお申し込みはこちら
 http_//bit.ly/xxxxxxxx
 (注:リンクさせないため、「:」を別の文字に置き換えています)
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また、とある大学院からのFAXにもこうありました。

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・資料のダウンロード先
 http_//bit.ly/xxxxxxxx
 (注:リンクさせないため、「:」を別の文字に置き換えています)
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こういった事例を見ていつも思うのは「短縮URLを使うのは止めよう」ということです。

内閣官房から出された「短縮URL禁止令」

2011年のことになりますが、内閣官房セキュリティセンター、総務省、経済産業省の連名で「国、地方公共団体等公共機関における民間ソーシャルメディアを活用した情報発信についての指針」というものが出されました。
当時は震災の経験からTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアの持つ力に注目が集まっていた時期であり、自治体でソーシャルメディアを使うならどういった点に注意すべきなのか、大まかではありますが解説しています。例えば「成りすまし等の防止」のための「アカウント運用者の明示」や、「アカウント運用ポリシーの策定と明示」など、早い段階で国がこういった指針を出して自治体を導いたということは評価されるべき事柄だと私は思っています。

その中で、以下の一文があります。

・本来のURL(ドメイン)をわからなくする、URL短縮サービスは、原則使用しないようにしてください。

また、2ちゃんねるでも2012年10月に短縮URLを書き込むことが禁止になっています。

短縮URLは何故いけないのか

では、そもそも何故短縮URLはいけないのでしょうか。「URLが短く出来て便利じゃないか。長いURLは覚えられないし、打つのも面倒」という声もあるでしょう。
ですが、短縮URLには以下のような危険性があります。

ドメインをチェックしないままアクセスしてしまう

フィッシングサイト(詐欺目的の偽サイト)対策で重要なのが、「ドメイン名を見てからアクセスすること」というものです。
フィッシングサイトの作り手は狡猾ですので、サイトを見ても見分けることは困難です。またアクセスした時点でマルウェアを仕込むサイトも増えているようですので、アクセス前に「自分がアクセスしようとしているサイトは果たして安全なサイトなのか」を見分ける必要があります。
短縮URLを使ってしまうと、その先にあるドメインを見ることが出来ません。

URL短縮サービスが終わる可能性

使用しているURL短縮サービスがいつまで有効なのか、と考えたことはあるでしょうか。
もしかすると急にサービスを停止することがあるかも知れませんし、またメンテナンスなどで一定期間使えなくなる可能性もあります。

そもそも何故URL短縮サービスが必要なのか

「URL短縮サービスに危険性があるのは分かったが、それを使わないといけない」という方もいらっしゃるかも知れません。ですが、果たして本当にそうでしょうか。
短縮URLが流行ったのはここ数年で、Twitterの隆盛とタイミングを同じくしています。ご存じの方も多いと思いますが、Twitterには140文字の文字数制限があります。長いURLを貼り付けると、ただでさえ短い文字数がさらに短くなってしまう。それを避けるために使われてきました。 ですが、それも昔の話。2012年より、Twitterでは公式に t.co の短縮サービスをサポートし、どんなURLでも22文字に短縮されるようになりました。このような状況の中、果たして短縮URLは必要でしょうか。

例えば冒頭のメールマガジンの場合でしたら、メールなら打つ必要が無い(クリックすればいい)ので文字数を気にする必要はありません。(メール内で改行されてしまうことだけ気をつける必要があります。)
冒頭のFAXの例のように、手で打つ必要がある場合は考える必要がありますが、例えばTOPページの目立つところにバナーを用意して、それをクリックするように誘導してもいいでしょう。「○○○○で検索」としてもいいですが、SEOポイズニング(悪質なサイトが検索で上位に来るようにされてしまうこと)をされると厄介なので、あまりお勧めしません。

卑怯な目的で使われている短縮URL

上のような事情から、短縮URLは使うべきではありません。
ですが残念なことに、卑怯なことを隠すために短縮URLを使用している人たちがいるのも確かです。

  • Amazonアフィリエイトを隠す(Twitterなどに多い)
  • ステマ目的で使用する(参考になりそうな記事の中に、一つだけ業者へのリンクを仕込む)

真っ当な方法で稼いでいる人たちが短縮URLの使用を止めて、無視できる短縮URLばかりになることを願います。